ファンタジースポーツベッティングは違法か?

オンラインで楽しむ、シミュレーション要素の強いファンタジースポーツは、アメリカを始め海外で人気が高まっています。アメリカで人気のアメフトの他、バスケやゴルフにホッケーといった、実在の競技がゲームの対象なのが特徴です。また、日本で人気の野球もファンタジースポーツに含まれているので、日本からも注目が集まりつつあります。

ファンタジースポーツといえば、いわゆるスポーツベッティングがセットで語られることが多く、切っても切り離すことができないほどです。賭博に馴染みの薄い日本だと、スポーツベッティングに違法なイメージを抱きがちです。しかし、海外では当たり前のように開催されていますし、合法的に賭けることが認められている国が少なくないです。つまり海外の多くの国では合法的にスポーツベッティングを開催しており、隠れずに堂々とファンタジースポーツを楽しめるわけです。

確かにスポーツベッティングは賭博と見なされるので、日本国内で開催するのは難しいでしょう。ところが、海外で海外の事業者がオンラインで提供するサービスなら、日本でも合法的に参加できる可能性があります。可能性というのは、スポーツベッティングを主催する事業者が正規ライセンスを取得して、公正なサービスを提供しているか否かに重要性があるのが理由です。

例えば、オンラインサービスで先行しているカジノは、日本でも既に広く認知されていて、利用を始めている人も少なくない状況です。日本国内に拠点があって、日本人向けに提供されるサービスはオンラインでもNGですが、海外拠点で海を越えているなら合法かそれに近いと判断できます。歴史あるカジノに比べて、ファンタジースポーツは比較的新しいタイプの娯楽ですから、合法かどうかの判断には難しい部分があります。ただ、今のところ日本で大きな問題として取り上げられ、警察に捕まったという事例はないです。

事実上カジノを含めオンラインのサービスは黙認されている状況で、白黒の明確な判断は下されていませんが、白に近いグレーに位置づけられます。カジノの事例を参考にすると、海外の事業者が運営を認める国に拠点を置き、取得したライセンスを根拠にサービスを提供していることが分かります。この場合、適用される法律は拠点のある国のものですから、日本で海外のサービスを利用しても日本の法律は及ばないといえます。

日本はどちらかといえば賭博に関して後発の国なので、先行する海外の事例を参考に、今後白黒の判断が行われることになりそうです。もし興味を持って遊びたくなったら、動向に注視しつつ知名度と実績が豊富な海外のサービスを選ぶのが良いでしょう。