日本レスリングの歴史
- Updated: 2nd 12月 2020

レスリングは、世界最古のスポーツとも呼ばれています。ただ、日本のレスリングの歴史に関しては比較的歴史は浅く1929年に早稲田大学柔道部がアメリカに遠征したことがきっかけです。その当時の遠征メンバーの一人である八田一朗さんがこれに魅了され、彼が帰国してから1931年に早稲田大学内でレスリング部を創設したことでそこから歴史が始まりました。なお、早稲田大学のレスリング部は現在も伝統ある部活としての誇りを保ちながら活動をしっかりと続けており、そこが日本レスリングの発祥の地と呼ばれています。
本格的にレスリングが普及したのは戦後になってからです。これまで、日本において主流であった武道は戦後の敗戦直後のころは当時のGHQに禁止されました。その代わりとしてレスリングを行う人の人口がだんだん増えていきました。
日本がオリンピックにレスリングの選手を送り込んだのは1960年のローマ五輪が最初でしたが、そのときはメダルは0に終わりました。しかし、1964年の東京五輪で獲得した金メダル16個のうち実に5個をレスリングで獲得するなど大躍進を見せ、そこからレスリングは日本のお家芸とまで言われるようになって今日に至っています。現在における日本のレスリング競技人口は、全体では約1万人と柔道などと比べるとこれは決して多いというわけではありませんが、世界と張り合える力は現在も持っており今後も期待されるスポーツの一つです。
日本で今知られているレスリングの大会は、内閣総理大臣杯全日本大学選手権という全国の大学同士で優勝者を決める大会やその年の最も強い人を体重別で決める全日本レスリング選手権大会などがあります。
近年では、ゲームの中でもレスリングが登場するなど知名度や人気は高いです。ファンタジースポーツと呼ばれる好きなスポーツからお気に入りの選手を選び、架空のチームを作るシミュレーションゲームのジャンルがあります。このファンタジースポーツは、現在は日本より海外のほうで認知度が高いですが日本でも少しずつ愛好者が増えてきています。
ファンタジースポーツの中でレスリングが取り入れられているゲームは「ファンタジーレスリングガールズファイト」という、スマートフォンでできるアプリゲームです。その特徴は、自分で選んだプレイヤーを1人選択して対戦相手と戦ってその強さを競うというものです。無料でできるものですので、興味があれば手にとってまずは遊んでみると良いでしょう。